About

桜材と軽井沢彫で
表現する”巳桜”

2024 年の干支である「辰」をモチーフにした、桜材ギター 10 周年を祝うスペシャルモデルの誕生。 参差多いレイドによる表情豊かな木目の美しさ加え、「軽井沢彫レササキ」とのコラボレーションによって日本の誇る伝統の技も随所に施されました。 限定6台の製作となり、それぞれ異なるボディシェイプを桜材イメージした特別なカラーで仕上げられています。
Detail 1 Detail 2

軽井沢彫とは

桜の趣をギター全体で表現

長野県軽井沢町に伝わる技法「軽井沢彫」は100年を超える歴史があります。軽井沢は明治時代の中頃から外国人宣教師や外交官などによって避暑地として別荘が建てられてきました。その外国人の別荘用として使われた草花の華麗な彫刻を施した洋式家具を軽井沢彫と呼んでいます。

本モデルで入れられた軽井沢彫は1947年創業の工房「軽井沢彫シバザキ」の職人の方によるものです。軽井沢彫シバザキは軽井沢彫の歴史の一翼を担い、その技術の高さのみならず、新しいものを積極的に取り入れる柔軟性を持つ工房です。
Detail 1 Detail 2 Detail 3

Features

スネークウッド

指板および天神に使用されている希少材スネークウッドは、南米原産の世界的銘木として知られる木材です。その名の通り、蛇の鱗を思わせる独特の杢目と、深みのある濃色の木肌が美しく、重厚かつ硬質な木質は指板材として理想的な特性を備えています。
また、非常に高い比重を持つことから、水中に沈む木材としても知られています。

ヘッド

蛇の鱗を思わせる杢目を持つ希少材スネークウッドをヘッドにも採用。そこに白蝶貝をはじめとした上質な素材を組み合わせ、古来より縁起物として崇められてきた白蛇をモチーフにした意匠を施しました。さらに縁起の良い和柄を掛け合わせることで、和柄の繊細な美しさに白蛇の凛とした気配が重なり、上質で象徴性のあるヘッドデザインとなっています。

指板

指板材には希少材であるスネークウッドを採用しています。白蛇をモチーフとし、桜と組み合わせた本デザインは、ウッド素材や白蝶貝など、一つひとつの細かなパーツで構成されています。時間を要する緻密なデザイン工程を惜しみなく注ぎ込んだ、こだわりの意匠です。

Features

スネークウッド

指板および天神に使用されている希少材スネークウッドは、南米原産の世界的銘木として知られる木材です。
その名の通り、蛇の鱗を思わせる独特の杢目と、深みのある濃色の木肌が美しく、重厚かつ硬質な木質は指板材として理想的な特性を備えています。 また、非常に高い比重を持つことから、水中に沈む木材としても知られています。



ヘッド

蛇の鱗を思わせる杢目を持つ希少材スネークウッドをヘッドにも採用。そこに白蝶貝をはじめとした上質な素材を組み合わせ、古来より縁起物として崇められてきた白蛇をモチーフにした意匠を施しました。さらに縁起の良い和柄を掛け合わせることで、和柄の繊細な美しさに白蛇の凛とした気配が重なり、上質で象徴性のあるヘッドデザインとなっています。



指板

指板材には希少材であるスネークウッドを採用しています。白蛇をモチーフとし、桜と組み合わせた本デザインは、ウッド素材や白蝶貝など、一つひとつの細かなパーツで構成されています。時間を要する緻密なデザイン工程を惜しみなく注ぎ込んだ、こだわりの意匠です。

Momose

01

カラーリング

BLU・YZP(Yozakura Purple)・SKP(Sakura Pink)の3色でカラーリングを施し、軽井沢彫に更なる立体感を生み出しました。

02

ボディに採用されたホンジュラス・マホガニーは重量と加工性に優れ、古くからギター製作に用いられてきたスタンダードな材のひとつです。現在入手可能な唯一の正式なマホガニー種でもあり、温かみのある中音域に優れたサウンドを持ちます。
本モデルはいわゆるチェンバー構造をとっており、ボディ内部をくり抜くことで本体の軽量化を行っています。長時間の演奏でもストレスなくそのサウンドをお楽しみいただけます。

03

彫りを引き立てる塗装の技術

生地着色後の研磨によって、辰や桜の流線や表情のコントラストをより際立たせています。飛鳥工場が誇る塗装職人の技術により、軽井沢彫に更なる立体感を生み出しました。

04

パーツ

ピックアップに用いられた”’59Clone Humbucker”は、オリジナルPAFにインスパイアされた倍音成分を含む厚みのあるナチュラルサウンドが特徴的。ペグにはチューニング精度が魅力のGOTOH®「SGV510Z」を採用し、安定感のあるピッチの実現に貢献します。

Headway

テクニカルディレクター安井雅人

ギター素材として滅多に出会えない「スネークウッド」を、幸運にも入手することができました。中南米原産のこの木は非常に硬く重く、比重は1.2〜1.3に達し、水に沈むほどの密度を持つ特別な存在です。さらに幹が細いため、ギターに使えるサイズの材は極めて限られています。その希少性から市場にはほとんど出回らない、まさに唯一無二の素材です。



今回のギターでは、このスネークウッドと極上の山桜を組み合わせ、「蛇」と「桜」をテーマにデザインしました。ヘッド、指板、ブリッジ、ピックガード、ロゼッタ、バックセンターなど随所にスネークウッドを贅沢に使用しています。加工には高度な技術が必要ですが、その分、他の木では得られない低音の力強さと、硬質で煌びやかな高音を兼ね備えた独特のサウンドが生まれます。山桜には目の詰まった美しい杢の最高級材を使用し、二つの素材が織りなす音色はまさに唯一無二。ボディバックには、桜吹雪の中を歩む和傘の女性の後ろ姿を白蝶貝でインレイし、静謐さと華やかさを併せ持つ和の美を表現しました。
私の感性と技術、すべてを注ぎ込んだこの一本。研ぎ澄まされた「美」と「技」が共鳴する瞬間を、ぜひあなたの手と耳で確かめてください。

01

カラーリング

カラーリングには最上級の山桜の杢を生かす、夜桜カラーをベースとしながら新たに調色した「宵桜Gradation」を採用。宵の空に見上げる桜をイメージさせる幻想的なカラーに仕上がっています。

02

虎杢入り最上級山桜を贅沢に使用

サイドバックには、虎杢が現れた最上級の山桜をセレクト。一本物のカスタムショップモデルだからこそ可能な極上の木材の組み合わせが実現しました。桜吹雪の中を歩む和傘の女性の後ろ姿を白蝶貝でインレイし、静謐な中に華やかさを感じさせる和の美を表現したデザインになっています。

03

ピックガード

ピックガードにも贅沢に希少なスネークウッドを採用。指板から舞い散る満開の桜をデザインしました。

04

ロゼッタ

アコースティックギターの伝統的な装飾であるサウンドホール周囲のロゼッタにも、希少材スネークウッドを贅沢に使用しています。さらに、小さな白蛇と花びらをモチーフとしたインレイが緻密に施されており、その微細な表現には、安井のこだわりが息づく確かな職人技を感じさせます。

05

サウンドホールカバー

限定モデルの代名詞ともなったサウンドホールカバーにも、「軽井沢彫シバザキ」の手により、伝統工芸軽井沢彫の技法で蛇と桜が彫刻されています。同じく軽井沢で木彫工芸品の技を継承する「クラサワ工房」の手による彩色が行われており、伝統技術ならではの深みのある色合いと質感が魅力となっています。

06

サウンドホールラベル

限定モデルの代名詞ともなったサウンドホールカバーにも、「軽井沢彫シバザキ」の手により、伝統工芸軽井沢彫の技法で蛇と桜が彫刻されています。同じく軽井沢で木彫工芸品の技を継承する「クラサワ工房」の手による彩色が行われており、伝統技術ならではの深みのある色合いと質感が魅力となっています。

Movie

Lineup