アルミチャンネルトラスロッドの調整の仕方

1977年から1983年に制作されたヘッドウェイをはじめ、以前に「アルミチャンネルトラスロッド」という機構を採用し、調整に専用のL字型レンチが必要なモデルがありました。

一般的なアコースティックギターはサウンドホールから見て指板エンド側のブレイシングに穴が開けられており、そこから六角レンチを差し込む方法で調整致しますが、アルミチャンネルトラスロッドの場合はこのブレイシングの裏側にナットがあり、専用のL字型レンチで調整します。(現在のスタンダードシリーズでもアルミチャンネルトラスロッドを採用していますが、棒鉄心と同様にブレイシングに穴が開けられていますので専用のL字型レンチは必要ありません。)

棒鉄芯 2017HD-115ATBの場合
アルミチャンネルトラスロッド1999年制作HD-115の場合(指板エンド側のブレイシングに穴がありません)

調整のためには、まず弦を緩めます。そしてトラスロッドを回します。その際、当時付属していた専用のL字型レンチが必要となります。トラスロッドのナットが指板16フレットの下あたりにあるため、このL字型になりました。

画像のようにサウンドホールから手を入れ、ナットにはまったら少しずつ回します。(状態が順反りであれば、時計回りに回し、逆反りであれば、反時計回りに回して調整します。)
※無理やり回しますとナットがなめてしまったり、溝が切れてしまう可能性がございます。様子を見ながら回してください。

ネックの状態を見ながら調整します。直接ヘッドから目視する方法や2フレットと13フレットあたりを押さえ、間をタッピングし弦とフレットの隙間を確認する方法があります。

適正な状態と判断できたらあとは弦を張って、再度確認してください。
調整には慣れている方、不慣れな方それぞれいらっしゃるかと思います。お気軽に弊社カスタマーサポートへご相談いただくか、お近くのリペアショップや楽器店へご相談くださいませ。

製品ページ:https://www.deviser.co.jp/headway/accessory/alumi-trussrod

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