フランス産『プラタナス』を採用した限定モデル【ディバイザー大商談会】

5月22日(金)に行われる、ディバイザーの各ブランドから職人が腕によりをかけた限定モデルや新作を発表する「ディバイザー大商談会2026」。
本記事は、発表予定の新モデルを製作途中の画像を交えながら紹介するティザー記事の第一回目です。
今回紹介するのは、デイバイザー史上初となるトーンウッド、プラタナス材を用いて製作する、HeadwayとMomoseブランドの限定モデルです。
今回使用するプラタナスはフランス産。フランスへの出張取材や、実際のモデルの製造中の様子を交えてお伝えします。
「プラタナス」とは?
人々の暮らしに寄り添う木
「プラタナス」は、古くから世界各地で街路樹や公園樹として植えられてきた歴史を持ち、数千年の寿命を誇る長寿樹として、人々の暮らしに寄り添ってきた樹木です。
今回の材の産地であるフランスでは17〜18世紀頃より街路樹として用いられるようになったと伝えられています。パリ近郊のベルサイユ宮殿においても並木道として植樹されるなど、現在では各地の景観を象徴する存在として文化とともに根付いています。

大きく育つプラタナスは、心地よい木陰をもたらすだけでなく、生物多様性を支える存在としても注目されています。その緑の空間は、多様な生き物が共存する“オアシス”としての価値も備えています。
採用に至った経緯
この記事を読んでくださっている読者の方であればご存知かもしれませんが、ディバイザーではかねてから和材を含めた多種多様なトーンウッドを用いたギター作りを行っています。
使用している木材のバリエーション、量、そして木材の産地や特徴をデザインに昇華するということに関しては、業界随一という自負を抱いています。
こういった経験を積み上げていくと、自然と取引のある業者様から、多種多様な材の入荷情報が入ることとなります。その中から、木質、楽器造りへの適合性、木材の背景にあるストーリーなど、必要な要素を満たした材がギター製作に採用されることになります。
今回のプラタナス材に関しても、長い取引のある木材業者様から「とても良い材料が入った」という情報を頂き、更にその材の背景に惹かれたことから、開発がスタートしました。
フランスへ取材に
「木材のストーリーをギターのデザインに落とし込むこと」
ディバイザーが大切にしている、ギター作りにおけるモットーの一つです。
このプラタナス材を用いたモデルの開発にあたっても、それは例外ではありません。2025年某月、現地の取引先や楽器店への訪問も兼ねて、プラタナスモデルのアイディアを固めるためにはるばるフランスへと出張に行ってきました。


歴史ある石作りの建物が美しいパリの街並み。セーヌ河沿いを歩いていくと、ステンドグラスが有名なノートルダム大聖堂が現れました。


ヴェルサイユ宮殿やルーブル美術館といったフランスの歴史を象徴する場所にも足を運びます。



パリ近郊の名所を訪ねてフランスの文化を学ぶとともに、フランス現地の取引先の意見も参考にしながら、ギターの仕様やデザインのアイディアをふくらませていきました。



プラタナスの木の育った場所へ
この出張中、このプラタナス材を卸してくださった木材業者様からの情報により、今回のモデルで使用するプラタナスの木が、実際に生息していた場所を訪れることが叶いました。

事情により伐採された場所を公開することが出来ないため、周辺の建物などが映らないように配慮していますが、パリ郊外のとても素敵な場所だったということをお伝えしておきます。
様々な木材を扱ってきた我々ですが、ギター作りに使用する木材が実際に育った場所を訪れるという機会は中々ありません。
貴重な機会に恵まれるとともに、今回仕入れさせてもらった材を大切に使ってギターを作ろうという思いを新たに、日本へと帰国しました。
Headway プラタナスモデルの製造開始

フランスの出張で着想を得たアイディアを形にするため、帰国後、早速デザインに取り掛かります。
ヘッドの天神には太陽王の異名を持つルイ14世をイメージした、太陽のモチーフを考案。

指板には「フルール・ド・リス」のモチーフを採用。フランス語で「ユリの花」を意味する、アヤメを象った紋章です。この紋章は歴史的にフランス王家が多く用いてきており、パリのヴェルサイユ宮殿の外周を囲む門などにも施されるなど、様々な意味でフランスを象徴するモチーフです。

アクリル材を切り取って模られた、鮮やかな青、白、赤の花はそれぞれ「矢車草」、「ひなぎく」、「ひなげし」を表現しています。この3つの花を用いて、フランスの国旗であるトリコロールを表現します。

アコースティックギターのバックのセンター材に手作業でインレイを埋め込んでいきます。
プラタナスの木質

プラタナスは柔らかくも粘りがあり、これまでに様々な木材を扱ってきたHeadwayの職人をもってしても、他に似ている材があまりないと言わしめるほど独特な木質や木目を備えています。

そういったプラタナスの特性を生かすために、ブレーシングのポジションや、材の組み合わせなどを検討していきました。

こうしてやがて箱になったプラタナスモデルのボディ。
完成まで精魂こめて、製作を続けていきます。
Momoseブランドからもプラタナスモデルが登場
プラタナス材が使用されるのは、Headwayのアコースティックギターだけではありません。
エレキギターに特化したMomoseブランドでも、プラタナスをボディトップに貼った大商談会限定モデルを鋭意製造中です。

Momoseのエレキギターモデルでは、トリコロールを表す3つの花を、指板の12フレット周辺にインレイで施しています。
新たなトーンウッドを用いることは材構成やデザインの考案など手間がかかったり難しい面もありますが、新しいデザインやサウンドの幅を広げるきっかけとなり、よりブランドが成長できる良い挑戦にもなります。今回のモデルにあたっても材の産地であるフランスらしさテーマにしたデザインを完成させるために、さまざまな工夫を凝らしています。
完成までぜひ楽しみにお待ちください!
サウンドメッセでの先行お披露目
本記事にて紹介したHeadwayとMomoseのプラタナスモデルは、5月16日・17日に大阪で行われる、『サウンドメッセ in Osaka 2026』で先行お披露目されることが決定しました!

サウンドメッセの先行お披露目後、各モデルの詳細のスペックや価格などは、5月22日18時に公開予定の「ディバイザー大商談会」特設サイトにて一般公開されます。
ぜひ楽しみにお待ちください!
5月22日(金)18時に公開の「ディバイザー大商談会2026」特設サイトでは、200本を超える限定モデル・新製品を発表します。開催まで、下記予告ページより製品情報をティザー公開中です。

大商談会モデルの製造中の様子なども、ディバイザー公式SNSにて続々と更新していきます。
是非、フォロー&チェックをお願いいたします!






