漆塗装で引き出す
新たな音色
Headwayのギター職人と
漆職人が共同で製作した、
唯一無二のモデルがここに誕生しました。
和材やエキゾチックウッドなど、
様々な木材でギター開発を
行ってきたディバイザーが、
近年新たに取り組むトーンウッド――
それが、コーヒーを嗜む文化と深く結びついた木
「Coffee Tree」です。
コーヒーから着想を得た
2種類のカラーリングを開発し、
さらに伝統工芸である「漆」を用いた塗装により、
木材が本来持つ生音の響きを
最大限に引き出しました。
経験豊かな職人たちの確かな
技術から生み出される
サウンドと弾き心地は、
休日の午後にコーヒー片手で
ゆったりと楽しみたい
仕上がりとなっています。
桜の生鳴りを引き出す漆塗装
Headwayのギター職人と漆職人が共同で製作した、唯一無二のモデルがここに誕生しました。和材やエキゾチックウッドなど、様々な木材でギター開発を行ってきたディバイザーが、近年新たに取り組むトーンウッド――それが、コーヒーを嗜む文化と深く結びついた木「Coffee Tree」です。 コーヒーから着想を得た2種類のカラーリングを開発し、さらに伝統工芸である「漆」を用いた塗装により、木材が本来持つ生音の響きを最大限に引き出しました。
経験豊かな職人たちの確かな技術から生み出されるサウンドと弾き心地は、休日の午後にコーヒー片手でゆったりと楽しみたい仕上がりとなっています。
受け継がれる日本の伝統と技術

- 『彩漆KOBAYASHI』
プロフィール
小林登
1964年 長野県生まれ
国画会工芸部準会員、信州木工会会員
1981年から漆の仕事に従事。
オリジナル漆小物の製作、及び多数の木工作家、家具製作所の制作品への漆仕上げを担当。
卓越した漆塗り技術と温かい人柄で、漆の魅力あふれる作品を生み出す。
コーヒーツリー
本サイトに掲載のギターはアメリカ中東部原産の「Coffee Tree」という新しいトーンウッドを用いて製作されています。 元々はネイティブアメリカンがこのCoffee Treeからとれる豆を調理して食用にしたり、飲料にしていました。コーヒーを飲む文化を持つヨーロッパからの入植者たちが、ネイティブアメリカンのこの風習を見て、コーヒーの代替品として豆を焙煎してコーヒーのように嗜んだということが、このCoffee Treeの名称の由来となっています。

現在世界的に流通しているコーヒーの原材料であるコーヒーの木とは異なる種類ですが、コーヒーを飲む習慣と結びついていたこのCoffee Treeの出自とその独特な木質に惹かれ、私たちはこの木を用いた楽器を開発するに至りました。 硬度がありながらも軽いという珍しい木質を持っており、レスポンスの早い軽やかなトーンが特徴です。 ユニークなサウンドとデザインを持ったコーヒーギターの世界をお楽しみください。

Features
Urushi Guitar & Coffee Guitar
デザイン
HeadCoffee Break
ヘッドには「Coffee Break」の文字が入ります。 ふとした瞬間に手に取りたくなるギターとして、「コーヒー片手にブレイクタイムを楽しんでもらいたい」コーヒーギターのコンセプトをデザインとして落とし込んでいます。

FingerboardPosition Mark
コーヒー豆を模したポジションマークは主張しすぎず、しかし遊び心も忘れないデザインに。コーヒーブレイクにふと爪弾きたくなるような、日常に溶け込むルックスになりました。

ColorCafe latte Gradation
カフェラテのような暖かみのあるカラーで仕上げたCLG(カフェラテグラデーション)モデルは、ミルキーでまろやかなコク感と甘くメロウなサウンドを指向した設計です。

Color深煎りブラック
FBK(深煎りブラック)モデルは、キレのあるシャープでクリアなサウンドを指向し、焙煎したコーヒー豆をインスパイアした深いブラックカラーに仕上げました。

Characteristic
Urushi Finish
漆の特性

漆塗
漆塗装は塗膜が非常に薄く、約0.05mmほどの塗膜厚で構成されています。数値だけを聞くと強度面での不安を心配しますが、溶剤系塗料よりも強固に木材に付着するため剛性も非常に高く仕上がります。

耐久性
漆塗装はその塗膜の薄さからボディの振動を阻害せずに、木材本来の豊かな鳴りを引き出すことができます。防腐、防水、防虫効果にも優れており「漆塗りは数十年後に最高の美しさになる」とも言われ、漆塗り家具同様、長い時間をかけ使い込んでいく楽しみがあります。

音響特性
木材本来の鮮度を耳で味わう「漆の生音」と呼べるほど、自然でありながらダイレクトに生音を感じることのできるギターは類まれな存在と言えます。 美しい塗装や素材馴染みによる音質変化などは溶剤系塗料でも体感できますが、漆塗りはそれをよりナチュラルに感じることができる唯一無二の技法と言えます。
仕様

「蟻溝」ジョイント
蟻溝方式のジョイントは接合面積が広く、ボディとネックがまるでひとつの木材から出来ているかのような豊かな鳴りを生み出します。その高い接合強度からネック起きなどの問題が起こり辛く、一生涯を掛けて弾き続けて音の成長を楽しんで頂ける安定性を誇ります。

「後仕込み」
ボディとネックはそれぞれ別々に塗装された後、蟻溝工法によってジョイントされます。 この様に塗装後にジョイントされる方式を『後仕込み』と呼んでいます。 後仕込みを採用することで、塗装工程で生じてしまったボディとネックそれぞれの僅かな動きを見て接合角度を微調整してから組み込むことが可能となります。 ブリッジに対して適切なネックの角度を決められるため、結果として適切なサドルの高さ、弦高設定を行い易く、演奏性を高めることに一役買っています。

’34 Semi-forward-shifted,Scalloped X Bracing
Headwayマスタービルダー百瀬恭夫の近年の製作実績から最も手応えを感じたブレーシングレイアウト「34ブレーシング」を採用しました。 繊細なタッチでも反応する柔らかい倍音とコーヒーツリーの持つ硬質かつ軽やかな特徴が合わさり、芯がありつつもカフェラテのような甘さや暖かさが感じられるサウンドに仕上がりました。

Advanced Rear Shifted,Scalloped X Bracing
アドバンスド・リア・シフトブレーシングは、通常のXブレーシングの交差位置をよりブリッジ側へずらした仕様。これによりトップ面に対する強度も増し、永くご愛用いただけるモデルに仕上がります。 サウンドは「34ブレーシング」に比べると、コーヒーツリーの持つ硬質かつ軽やかな特徴とも相まってバランスよくそれぞれの弦が分離して鳴っている印象があり、弾き込むことでなお一層良く鳴る1本に仕上がっていきます。

カフェラテグラデーション
カフェラテらしい色合いを表現する為、塗装の職人がこだわったのは「ミルキー感をいかに表現するか」です。 ミルク感のあるホワイトカラーを着色し、その上から淡いブラウンのグラデーションを施すことでコーヒーとミルクが混ざった時の様な色合いを表現しております。 漆の仕上げは自然と飴色になる為、色の変化を意識した調色は熟練の職人が成せる技が光ります。

深煎りブラック
「キレのあるブラックコーヒー」このテーマを表現する為、職人が調色でこだわったのは「深い黒に見えるブラウン」であることです。ブラックコーヒーそのものの色合いは純粋な黒では無く深いブラウンであり、この色合いを表現しています。グラデーションカラーで仕上げるにあたってはカップを傾け飲む際に見える、コーヒーの色が薄くブラウンに見えるタイミングの様なある種の透明感を含んだ色合いを作り出しています。


Coffee Break
ホッとするひとときを
HC-URUSHI/Coffee’25/STD CLG
希望小売価格・・・¥320,000(税抜)
10本限定生産


HC-URUSHI/Coffee’25/STD FKB
希望小売価格・・・¥320,000(税抜)
10本限定生産


試奏動画
注意事項
-漆塗りのギターのお手入れについて気をつけることはありますか?
日々のお手入れはクロスの乾拭きが最適です。ポリッシュや研磨剤が含まれた化学クロスなどは塗膜が傷む原因になりますため、使用は控えてください。少し目立った汚れがついてしまった場合は、水を固く絞ったクロスで拭くことをお勧めします。
-漆の場合経年変化はありますか?
漆は紫外線への耐性が比較的弱く、導管に入った濃い色は残りながらも、経年によって少しずつ色が抜けていき淡い色あいに変化する可能性がございます。時間ととに移り行く塗装をお楽しみ頂ければ幸いです。