ブリッジ
弦の張力を受け止め常に強い力が掛かるブリッジは、その接着強度が特に重要です。接着強度が十分でない場合はブリッジ剥がれなどのトラブルを生じる場合があります。
ブリッジを接着する際には接着面に塗料が残っていると十分な接着強度が得られない為、ボディ側のブリッジ接着位置の塗装を全て剥ぎ取る作業を 行っています。ブリッジの形状に寸分違わず、塗装だけを剥ぎ取る作業は非常に神経を使う工程です。
剥ぎ取る面積が少ないと、十分な接着強度が得られず、逆に大き過ぎれば見た目に良くありません。この困難な作業を嫌って塗装面を十分に落とさず、接着強度が十分に得られていない物も実に多く見られます。
ブリッジの大きさに対して塗装面の削りが少ない場合、隙間は綺麗に隠せる為見た目は良いですが、ブリッジとボディトップの間にボンドの層が出来てしまい、十分な接着強度が得られないばかりか、振動伝達においても大きなロスになってしまいます。そのため、ブリッジの形状に対し寸分違わず塗装面を削り落とす事が重要です。木部が直接接着される為、十分な接着強度が得られ鳴りも損ないません。