HF-KOBOREZAKURA
希望小売価格¥155,000(税抜)
製品番号:114Specification
- Body Top
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Solid Sitka Spruce
- Body Side&Back
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Laminated Japanese Sakura
- Neck
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Nato
- Fingerboard
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Striped Ebony
- Nut
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Bone
- Saddle
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Bone
- Bridge
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Striped Ebony
- Machineheads
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Grover® 102 Gold
- Scale
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628mm (24 3/4inch)
- Width at Nut
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43 mm
- Fingerboard Radius
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400R
- Bracing
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Scalloped X Bracing
- Finish
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UV coating
- Strings
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Elixir/NANOWEB Extra Light(.010-.047)
- Accessories
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ギグバッグ、保証書、レンチ、購入特典品
細部の仕様とデザインは予告なく変更になる場合がございます。
Introduction
2025年7月下旬発売予定
初回ロットのみ限定で、特典品の一部におさむらいさんの直筆サインが入ります
Video
おさむらいさんプロデュース『零れ桜』

ソロギタリストおさむらいさんが愛用する、故・百瀬恭夫製作のHeadway Customshop Series 桜ギターの仕様をベースにしながらも、各所に調整を加え、手に取りやすい価格帯に落とし込んだHeadway × おさむらいさんの共同開発モデル。
元となったギターと同様に、小ぶりなボディシェイプを採用し、サイドバックには国産の桜材、指板には縞杢が際立つエボニー材を選定。ボディにはあえてピックガードを取り付けず、装飾をシンプルに抑えることで鳴りを最大限に引き出しています。

一方で、ヘッドと指板には白蝶貝やアバロンを用いて華やかな装飾を施しました。ヘッドに咲き誇る満開の桜から、桜の幹に見立てた指板上へと花びらが「零れ落ちていく」様子を白蝶貝で描き、おさむらいさんが思い描く桜の情景を表現しています。
HF-KOBOREZAKURAの特徴
国産の桜を用いたサイドバック

「零れ桜」の名にふさわしく、アコースティックギターの側面と背面にあたるサイドバックには、ラミネート加工された国産の桜材を使用。あえてカラーリングは施さず、一本一本異なる個性を持つ桜材特有の温かみのある淡い桃色の木肌の魅力をダイレクトに堪能いただけます。
取り回しの良い小ぶりのボディサイズ


最大幅が約382mm、最大厚が約105mmの小ぶりなボディは体の小さいプレイヤーでも抱えやすく体にフィットします。
HJ-OSAMURAISAN IIと同じく、ナットからサドルまでの距離が628mmのミディアムスケールを採用。ロングスケールと比較して弦の張力が低く、比較的弦が押さえやすい仕様です。おさむらいさんが得意とする指弾きによるソロギターなど幅広い音楽表現への挑戦を後押します。
おさむらいさんの思い描く桜の情景を表現


メジロが留まる満開の桜花を描いたヘッドから、花びらが木の幹に見立てた指板上へ「零れ落ちていく」情景を、白蝶貝やアバロン、木材などの素材を惜しみなく用いて表現しました。
高級ライン基準の仕上げを施す「Japan Tune-up」
長野県松本市にあるディバイザー組込課にて、高級ラインと同基準の調整を実施。おさむらいさんがかねてから重視している低めの弦高設定を、1本1本すべての個体に施しています。
さらに、フレット、ナット、サドルなど、ギターの演奏性やサウンドを大きく左右する部分にも細かな調整を行い、プロギタリストがそのままステージに立てるほどの仕上げを施してから楽器店へと出荷します。JTシリーズの作業工程について、詳しくは下の特設サイトをご覧ください。
Elixir® Nanoweb Extra Light Gauge

弦が押さえやすいように、最も細く張力の低いExtra Lightゲージのフォスファーブロンズ弦を標準採用。
ギター初心者が最もつまずきやすいポイントは、複雑なコードを押さえる難しさだと言われています。まずは弦をしっかり押さえて演奏する楽しさや、上達する充実感をすべてのプレーヤーに味わってほしい――そんなおさむらいさんの思いから、本機を含めたおさむらいさんモデルにはこの仕様を採用しています。さらに、ナットの溝もこのゲージに合わせた幅に加工しています。
桜のサウンドホールプレート

サイドバックと同じく、国産の桜材を用いて作成された本機のみの独自デザインのサウンドホールプレート。
おさむらいさん―零れ桜に込められた思い

新しい桜ギターのモデルを共同制作する運びとなりました、おさむらいさんです。
3つのシグネチャーギターの制作を経て、さらに新しいモデルを創るとは思っていなかったのですが、きっかけがありました。それが、今は亡き百瀬恭夫氏に個人的に作って頂いた桜ギターです。桜の個性を最大限に引き出した唯一無二、見た目もシンプルに美しくとても気に入っているギターです。
JTシリーズに初めて桜材が使えるようになった、ということもあり、前述のギターを元に新しいモデルを創ってみたい、という話になりました。量産となるとどうしても制限がありますが、その枠内で二年以上費やして試行錯誤を繰り返して完成したモデルとなります。 百瀬氏に創って頂いたギターと同じく、ボディはできる限りシンプルにして音を楽しめるように。そのため桜の木目がはっきりと見える珍しいモデルでもあります。
他の桜ギターにある特徴的なピックガードをボディに置かない分、ネックを鮮やかに彩ることにしました。「零れ桜」とは、咲き満ちて溢れ落ちる桜の様子です。ヘッドには、桜の花の蜜を吸い、啄むメジロやスズメをイメージした鳥をあしらいました。ネックを桜の幹と見立て、舞い落ちた花びらと胴咲きの桜、その麓に桜の絨毯が敷かれています。
これほど美しく装飾できると思っていなかったため、完成品に驚きました。音の特徴としては、やはり中域の甘さと上品な響きです。出荷時にエリクサーフォスファーブロンズ弦が張ってありますが、この弦が高音の綺羅びやかさを足しており、とても相性が良いように感じます。 普段使っているギターではフォスファーブロンズは少し喧しい印象がありますが、温かい音がするこのギターにとっては、高音が補完されることでより音のランクが上がっているように感じます。
正直に言って生音は素晴らしく、値段の倍以上の音がするギターと言っても過言ではありません。高級ギターの音です。また近年革新があったDeviser テクニカルセンターにおける施工のおかげか、フレットごとの音の差がほとんどなく、高フレットにカポを置いても違和感が全くありません。弾きやすく、どこを弾いても伸びがあり気持ち良い音が出る。本当に驚きました。
今年の桜には間に合わないかもしれませんが、日本で育った、日本独自の音がする桜ギター。比較的安価で素晴らしい音が楽しめます。ぜひ直に触って、この音を堪能していただきたいです。