4月15日は「HF-415の日」

本日は2022年4月15日!
Headway45周年アニバーサリーイヤーの『HF-415の日』です。

1月15日は「HD-115の日」として、HeadwayそしてHD-115が歩んできた45年間、そしてAska Team Build Series(ATBシリーズ)についてマスタービルダーである百瀬に語ってもらいました。

そして今回スポットを当てるのは『HF-415』
『HF-415』は『HD-115』と並ぶ、Headway創業初期より看板モデルとなっているロングセラーモデルです。

今回も「HD-115の日」の続編として『HF-415』の誕生秘話や裏話、今後の展望をHeadwayマスタービルダーである百瀬恭夫にインタビューをしてきました。


マスタービルダー百瀬恭夫とHF-415

「HF-415」が完成したのは1981年頃

▲Headwayマスタービルダー百瀬恭夫▲
ーHeadway発足当時はDシェイプが主流でしたが、Fシェイプのギターを製作し始めたのはいつ頃からですか?

百瀬:Headwayが発足したのは1977年。当時は世間的にもDシェイプのモデルがほとんどでした。

そのなかでHeadwayオリジナルのモデル、「HD-115」を作り始めたのが発足から2年後…1979年。
HFはその後に作り始めたので「HF-415」が完成したのは1981年頃ですかね。

ーHF-415を製作し始めた直後、1983年頃に事業整理でしばらくアコースティックギターを作らなくなりましたよね。

百瀬:そうですね。
なので最初期の仕様の「HF-415」は1981年〜1983年の2,3年間のみで、かなり本数が少ないです。
持っている人がいたらかなり貴重ですね。

時代が進むにつれ職人や技術者が増えてきた

▲百瀬が保管している1981年のカタログ資料▲
ー最初期のHF-415は今とかなり見た目が違います。

百瀬:ピックガードやポジションマーク、ペグも違います。ヘッドストックも当時はHeadwayオリジナルの形状ですね。

その当時は今に比べ職人もあまり多くない中で作業を効率化させていかなければならなく、異なるモデルでもある程度の仕様は統一させたりしていました。

▲最初期モデル:HF-415▲
▲現行モデル:HF-415 A,S-ESV/ATB▲
ー今の仕様に変わってきたのはいつ頃ですか?

百瀬:時代が進むにつれ職人や技術者が増えてきたので、それに合わせて徐々にですかね。
当時は出来ませんでしたが、少しずつ、独自開発したブレーシング構造や様々な形状を採用していき、進化していきました。

現在は私自信HF-415の製作に携わっていませんが、後輩ビルダー達が作っているものはかなり良いものになっています。

実は…

ー百瀬さんが当時の社長(現株式会社ディバイザー代表取締役会長:八塚恵)から貰ったDシェイプのギターを解体し、研究するところからギター製作が始まったという話が有名ですが、Fシェイプも解体しましたか?

百瀬:Fシェイプは解体したことがないんですよ。
なので実は・・・最初期は「HD-115」と「HF-415」はブレーシングの形状も同じでした。

今のHeadwayのギターが他社と違う点はブレーシング

ーモデルごとの違いはどのように開発していったのですか?

百瀬:やはり解体したモデルの研究がはじまりです。

自分でギター製作をしていく中で、シェイプごとにブレーシングの交点の位置をずらしてみたり、ブレース材を太くしたり細くしたりトーンバーを削ったり削らなかったり・・・

またある日は僕が作ったギターを複数本所持してくれているお客さんが、1本1本データを取ってくれた上で提案してくれて、それで気付かされることもあったりしました。

▲百瀬が開発した「’34 Semi-forward-shifted, Scalloped X Bracing」▲
ー百瀬さんが考える今のHeadwayが他社ギターとの違いはどういった点ですか?

百瀬:エレキギターだとスケールレングスの違いやピックアップ、シェイプの違いなどで差別化していくことができますが、アコースティックギターは生ギターという性質上ある程度の形は決まってしまいます。

極端なことをするとバランスが崩れてしまうんです。

百瀬:その中で今のHeadwayのギターが他社と違う点はブレーシング。

ほんの数ミリ位置をずらすだけでサウンドは全く変わってきてしまうし、ただただ鳴りの良さを突き詰めていくと強度が不安になり、Headwayの原点と理念である「一生涯をかけて弾き続けることが出来るギター」という考えにそぐわない物になってしまいます。

Headwayでは主に3種のブレーシング構造を採用していますが、中でも『34セミフォワードブレーシング(’34 Semi-forward-shifted, Scalloped X Bracing)』は鳴りの良さと強度のバランスが取れたもので、 私自身とても手応えを感じています。

時が経つにつれ、気に入ってくれている方が増えているのが嬉しい

ー『HD-115』と並ぶロングセラーモデルながら、進化を重ね変化した『HF-415』の今後も楽しみですね。

百瀬:はじめは見様見真似で作っていましたが、時が経つにつれ、Headwayのギターを気に入ってくれている方が増えているのが嬉しいですね。

『HF-415』はシンプルな見た目ですが、45年間の中でかなり進化してきました。
まだまだ伸びしろはあるので、後輩ビルダー達にはこれからの『HF-415』、そしてHeadway像を創っていってほしいと思います。

 


わたなべゆう氏によるデモンストレーション動画

心に届くあたたかい音色で老若男女問わず圧倒的な支持を得るフィンガースタイルギタリスト、わたなべゆう氏。
国内外問わず、多数のステージやレコーディング等でメイン機としてHeadwayのギターを複数本ご愛用してくださっております。

Headway STDシリーズ、Headway45周年記念モデルである「HF-415 SF,SⅡ/STD 45th」を演奏していただきました。


Headwayの新たな基準。STDシリーズ

Headwayの高い組み込み精度や、長く安心して弾きこんでいける安心感をそのままに、一部の仕様や製作工程を見直し、よりコストパフォーマンスを高めた国産ラインナップとして誕生したHeadway Standard Series(STDシリーズ)。

上位グレードであるATBシリーズ同様、「ネックの後仕込み」や「アリ溝ジョイント」など高い技術が必要とされる伝統工法を採用しています。

STDシリーズ:HF-415 SF,SⅡ/STD 45th

Headway Standard Series
HF-415 SF,SⅡ/STD 45th
希望小売価格・・・¥215,000(税抜)

’34 Semi-forward-shifted, Scalloped X Bracing

長年のギター製作の中でマイナーチェンジを繰り返し、百瀬が辿り着いた、ブレーシングのクロス位置をサウンドホール側に近いところに設定した『34セミフォワードブレーシング』を採用。
ブリッジ付近のオープンスペースが広くなることによってトップ板が振動しやすくなり、低音域がより強調されたふくよかで柔らかめなサウンドとなります。
弾き手の表現とニュアンスをレスポンス良く反映してくれます。

Headway45thを記念し 45本限定で製作

Headwayの45周年を記念し、厳選されたマテリアルによりこれまでにないクオリティのSTDシリーズに仕上がっています。
トップ材には百瀬自身がHeadwayの希少なストックから厳選して1枚ずつタッピングし厳選したシトカスプルースを採用。

サイド・バック材はアコースティックギターの材料として「王様」と言われるほど人気が高いソリッドインディアンローズウッドです。
その人気から近年は今まで以上に希少となっていますが、しっかりとシーズニングし選び抜かれたインディアンローズウッドを惜しげもなくにサイド&バックに採用し、百瀬が選んだシトカスプルーストップとの素晴らしいマテリアルコンビネーションを生み出します。

Specification

Body Top:Sitka Spruce (selected by Momose Yasuo)
Body Side&Back:Indian Rosewood
Neck:African Mahogany 1P
Fingerboard:Richlite
Nut:Bone
Saddle:Bone
Bridge:Richlite
Machineheads:GOTOH/SG301 01 GG
Scale:628mm
Width at Nut:43.0mm
Bracing:’34 Semi-forward-shifted, Scalloped X Bracing
Finish:Thin Urethane
Strings:Elixir/NANOWEB Light(.012-.053)
Accessories:ハードケース、保証書、レンチ


チームの力でフラッグシップモデルを製作。ATBシリーズ

1999年にHeadwayが復活して以降、マスタービルダーである百瀬の下で10年以上のキャリアを積んだ数人のメンバーで製作するフラッグシップシリーズ、Headway Aska Team Build Series(ATBシリーズ)。

百瀬がそのキャリアから導き出した製作工程をそのまま継承し、細部に渡って製作者の気の行き届いた楽器に仕上がっています。
長く使い込んで欲しいという飛鳥工場の職人のこだわりが込められた、価値あるラインナップとなっております。

ATBシリーズ:HF-415 A,S-ESV/ATB

Headway Aska Team Build Series
HF-415 A,S-ESV/ATB
希望小売価格・・・¥280,000(税抜)

Scalloped Advanced Rear Shift X Bracing

ブレーシングのクロス位置をブリッジ側に近いところに設定することにより、基音の成分が多くなり、芯があって明瞭で明るめのサウンドが特徴。
補強力が高くブリッジ起きなどのトラブルが少ないことも利点です。

Headway史上最も薄い“Extra Slim V Neck”採用

ネックが肉厚で、しっかりと握り込んで力強くストロークするような骨太な印象が先行していたHeadwayのイメージ。
その印象によってヘッドウェイを手に取り、好んで弾いて頂ける方がいる一方、同じ理由で敬遠されていた方もいらっしゃるかも知れません。

特にフィンガーピッキングスタイルや、早いパッセージを難なく弾きこなすために薄くナローなネックグリップを好むプレイヤーの方へ向けて、現在ヘッドウェイが考える最も薄いグリップシェイプを開発しました。

ネックグリップを薄くすることでまず心配になるのがネックの強度ですが、もちろん抜かりはありません。

「一生涯を掛けて弾き続けることが出来るギター」

というHeadwayの信念を守り、従来より薄くなりつつも強度の高いネックに仕上げる為、カーボンサポートをネックに導入したハイストレングスネック仕様に。

グリップが薄くなる分ネック本体の質量は減少しますが、ハイストレングスネック構造により、剛性は高まり、不要なネックのしなりを抑え弦の振動がスムーズにボディトップに伝わります。

Specification

Body Top:Sitka Spruce
Body Side&Back:Indian Rosewood
Neck:African Mahogany 1P
Fingerboard:Ebony
Nut:High Density Bone(水牛骨)
Saddle:High Density Bone(水牛骨)
Bridge:Ebony
Machineheads:GOTOH/SG301 01 GG
Fret:HHF-AG
Scale:628mm
Width at Nut:43.0mm
Neck Grip:Extra Slim V Grip
Bracing:Scalloped Advanced Rear Shifted X Bracing
Finish:Thin Urethane
String:Elixir NANOWEB Light(.012-.053)
Accessories:ハードケース、六角レンチ、保証書


Headway45周年記念感謝祭 開催中!!

2022年はHeadway45周年を記念して応募者全員に特典品をお送りするキャンペーンを実施中!!

特典品①応募者全員にプレゼント!ねこだまり工房製の限定蜜蝋ワックス!

Headway x ねこだまり工房のコラボレーション限定仕様の香り付き蜜蝋ワックスを応募者の皆様にプレゼント!

特典品②ポイントに応じて選べる豪華特典品!!!

購入したモデルごとに配布された点数に応じて、7品目の中から特典品を選ぶことが出来ます!!
こちらも応募された方全員にお送りしますよ!


今回ご紹介したモデルが気になった方はお近くの弊社製品取扱店様にご相談くださいませ。


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